診断書をもらうまでの記録
師長さんから、夜勤終わりに声がかかりました。
「ちょっと仕事終わったら2人で話をしようか。」
ちょうどその夜勤で、患者さん全員のモニターが確認できるセンターテーブルで、モニターを眺めていたら、1人の患者さんに数秒ほど致死性不整脈が起こりました。
自分の頭の動きが悪く、「あれ?これって危ないやつじゃない?」と少しの時間、考えて立ち止まってしまいました。
考えているうちに、その患者さんの不整脈はおさまって、SRに戻ったんですが、それを後から気づいた先輩看護師に、「すぐ患者さんのところに行って、確認して欲しかった」と言われました。
その通りです。本当はすぐに駆け付けて、声にださないといけません。
ですが、身体が動きませんでした。
その時「あ~本当に自分やばいな。」と本気で思いました。
その夜勤明けに師長さんから声がかかりました。
2人で面談室に入り、師長さんが
「最近どう?」
と聞いてくれました。
自分の限界を感じた夜勤の後だったので、
「しんどいです~」
と師長さんの前で泣きました。
その後、師長さんから、最近の生活状況などを聞かれ、一度メンタルクリニックへ行くことを勧められました。
家に帰ってから、事前に調べていた初診でもいけるメンタルクリニックに受診しました。
そこの病院では、先生と話をする前に、精神保健福祉士の方とお話しをしました。
現在の状況や、家族構成、最近の生活状況などを聞かれ、最後に「もし先生が出してくれると言ったら診断書を希望しますか?」と聞かれました。
もちろん「お願いします。」と言いました。
私は普段泣くことはほとんどないのですが、師長さんとの面談で号泣した後だったので、精神保健福祉士の人と話しているときも、涙が止まりませんでした。
それが終わり、今度は先生の診察です。
仕事上、精神科の先生は変わっている人が多いというイメージがありました。
だからどんな人なんだろう?何聞かれるんだろう?
と不安を感じながら診察室に入りました。
診察室に入ると、おそらく60歳前後の眼鏡をかけた先生が座っていました。
先生に「どうしたの?」
と聞かれ、
「仕事しんどい」
と泣きながら言いました。
先生に夜は眠れているか、いつからどうなのか、食欲はあるか、体重は減ってないかなどを聞かれました。
私は、その日は泣いて泣いてわけが自分でもわけがわからない状況だったので、クローズドクエスチョンには答えましたが、その他の質問には「わからん」と答えていました。
先生に聞かれたことに、「わからん」「わからん」
と答えていたら、「感情のコントロールがきかへんねんな~」
と言って
「それ、うつやで。」
とズバッと言いました。
私はショックをうけたのを覚えています。
それから先生が「診断書、書こうか?しばらく仕事無理やろう?」と聞いたので頷きました。
1カ月の診断書をいただきました。
看護師2年目の時にメンタル面で不調を感じ、3カ月の休職をしました。
その時に、自分が欲しかった情報や、その時にしたこと、考えたこと、感じたことを書きたいと思いました。少しでもお役に立てれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。