【これから増える?精神科訪問看護】仕事内容とは?

精神科の病床数は世界一の日本?

精神科訪問看護って聞くと、
「何をするんだろう」
「内服管理?」
「通院の介助?」

と仕事内容がぼんやりします。
精神科訪問看護の利用者数は右肩上がりです。

精神科の病床数は、
内科など含めた全病床数の1/3(約33万床、2017年)で、

世界でみると
人口10万人あたり、平均68床に対し
日本は人口10万人あたり269床です。

“精神障がい者を病院から地域へ”
という流れがあるので
これからもっと利用者が増えていくのではないでしょうか。

今回はどんな仕事内容かご紹介していきます。
少しでもイメージができたら幸いです。

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精神科訪問看護のケア内容とポイントとは?

ケアのポイントは、

利用者さんの自律性を回復するために、
“アドバイス”という形ではなく、
“I メッセージ” で伝えていくことが大切です。

例えば「私は〇〇したら上手くいったよ」や
「私の知ってる人は〇〇したら△△だったよ」など
自分の経験を伝えます。

だから、「こうしらいいよ」ではなく、
自分の経験を伝えて、
利用者さん本人が自分で考えて行動できるように
サポートしていくことが大切です。

すぐに結果はでません。
数年単位ぐらいの長い目でみていきます。

妄想や幻覚に対して、
否定も肯定もしないという態度が大事です。
話を傾聴して、
“感情の部分”に共感します。
「それは悲しかったですね」や「怖かったですね」など・・

訪問看護師がしている9つのこと

①食生活や活動、整容、安全などの観察や生活を維持・向上のための援助

②コミュニケーション能力の維持・向上や他人との関係性を上手く築く援助


③家族に対する援助や家族との関係性への援助


④精神症状の観察、症状安定や改善のケア、内服や通院のための援助

⑤身体症状の観察、生活習慣への助言や指導、自己管理能力への援助


⑥多職種とケアを連携させる

⑦社会資源の情報提供や利用するための援助

⑧利用者を力づける

⑨ケア計画の作成

これらがケア内容です。

②コミュニケーション能力の維持・向上や他人との関係性を上手く築く援助
では、
対人関係が上手くいかず、
いつも誰かとトラブルを起こしてしまう人など
対人関係が苦手な人が多いです。

例えば、
いつも突発的な感情で友人関係を継続できない利用者さんの訪問時、
「〇〇さんにこんなこと言われたから腹が立って、
今メールを打ってたところなの」

という状況があれば
どんなふうにしてそんなことになったのかを
確認して、
「私の経験上、相手は〇〇な気持ちだったんじゃないかなぁと思うよ」など
違う角度から見られるように伝えたり

「今は凄く気持ちが高ぶっているから
メールは明日まで待ってみたら?
前も勢いでメールして後悔してたし・・」など

以前の対人関係で失敗した経験もふまえて

自分で対処することができるように
サポートしていきます。

④精神症状の観察、症状安定や改善のケア、内服や通院のための援助
では、
自分でお薬カレンダーにセットするようになって
手持ちの薬がなくなったら
自分で通院できるようになったという例もあります。

何十年も病院で生活されていた人なので
バスの乗り方や電車の切符の買い方など
長い道のりがあり
通院までは2年ほどかかったそうです。

内服に関しては、
症状を悪化させないために
必要になってくるので
忘れず飲めるための工夫を利用者さんが
見つけていけるようにサポートします。

⑧利用者を力づける
自己効力感を高められるように関わります。

例えば、ぬいぐるみを作るのが好きな利用者さんがいたら
そのぬいぐるみを写真にとって事務所の人たちに見せて
「みんなすごいって言ってたよ」など
フィードバックを利用者さんにするなど・・

今回は以上です。
少し精神科訪問看護がイメージできると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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