【訪問看護】観察・情報収集のポイントとは?環境・動作

在宅での看護を希望する利用者さんの家に行ったらするべき情報収集とは?

訪問看護では訪問前から情報収集を行いますが、
実際にご自宅へ訪問しないとわからないことって
たくさんあります。

例えば、玄関に入ってみると、
ゴミが散乱していたり、
生ごみがたまっていたりと
その人の生活状況に気づくことができます。

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環境に注目してみる

1.住んでいる環境はどうか

・間取り
・主に生活する部屋の位置
・階段
・廊下の広さ

・部屋からトイレ、お風呂、台所までの距離など
・部屋の段差
・手すりの有無
・換気ができるか(エアコンの設置や窓など)

・ベッドでの生活か
・利用者さんと家族の生活状況など

2.安全性はどうかに着目する

・生活の動線
→部屋が暗い、床や浴室の滑りやすさ
コード類に足を引っかける状態ではないか
物につまずかない配置か、段差など

※転倒転落が発生しそうな場所を確認する!!

日常生活動作の観察ポイント

在宅で療養するということは
入院している時とは違い、
食事の準備から生活の全てを
していかないといけません。

その行動を一人で行えないのであれば、
誰かの援助が必要になります。
それは社会資源であったり様々な形があります。

その利用者さんがいつ、だれが、どのように
介助しているか、情報収集をします。

食事をするのに必要な動作
①買い物に出かける
②食品を選ぶ・買う
③家に戻る
④食品をしまう
⑤調理する

⑥食卓に料理を準備する
⑦食べる
⑧片づける

入浴をするのに必要な動作
①タオルや着替えの準備
②浴槽に湯をはる
③服を脱いで風呂場に入る
④身体を洗う
⑤頭を洗う

⑥お風呂につかる
⑦タオルで拭く
⑧服を着る
⑨部屋に戻る

排泄をするのに必要な動作
①尿意または便意を感じて立ち上がる
②トイレへ移動する
③トイレに入る
④ズボン、下着をおろす

⑤排泄する
⑥紙で拭いて清潔にする

洗濯をする動作
①服を洗濯機にいれる
②洗濯機の電源をいれる
③洗剤をいれる

④洗濯物を干す
⑤洗濯物をたたむ
⑥たたんだ洗濯物をしまう

他にも公共料金などの支払いや、掃除など
数え切れないほどたくさんの動作を
日常行っています。

どれも当たり前のように日常生活で
行われている動作ですが、わけて考えてみると、
ごはんを食べるだけでも、ただ“食べる”ではなくて、
そのためには色々な動作をしているんだと
気づかされます。

このようにして考えると、
病院で入院するということは治療の場で
在宅療養するということは生活だという違いを感じます。

利用者さんや家族が自立した生活ができるように
訪問看護師や在宅医療に関わる人たちは
サポートしています。
まずは生活の状態を情報収集しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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