病院で働くのが嫌になったら?
看護師として働き始める時、
病院勤務からスタートする方が多いのではないでしょうか。
看護師として病院で働くことが嫌になった時、
選択肢を知っていると視野も広がるし、
自分が本当にやりたいことというのが
柔軟に考えられます。
今回は看護師として病院勤務は嫌だという人や、
看護師としての知識を無駄にしたくないという人のために
働ける職場の選択肢3つと
それぞれのメリットデメリットをお伝えします。
病院以外の働き方メリット・デメリット【できれば看護師の経験も増やしたい方】
1.訪問看護
2.保育園
3.介護施設
勤務時間:9時~18時(基本)、夜勤なし
看護内容:清潔援助、服薬管理、注射、点滴、バイタル、気切部管理、酸素管理、
褥瘡ケア、カテーテル、ストマ、リハビリ、ターミナルケア など
オンコール:ほとんどあり。ない事業所もある。
休日:土日
給料:18~40万
①一人とじっくり関われる
②外に出ていくので開放感がある
③先輩や医師などからうるさく言われない
④医療処置もあるため、
やっぱり病院に戻りたいと思った時に戻りやすい
①オンコールの電話をもっている時は
いつでも電話に出られる状況を作っておくのが大変
お風呂まで電話を持っていく人もいています。
オンコールに不安がある人はオンコールなしの求人を探すのが
安心です。
②合わない患者さんでも長い付き合いになる
在宅で治療している方は
経過が緩やかで、安定している方がほとんどです。
週に1~2回、60分程度の1対1の時間が嫌だなと感じて憂鬱になるのか
たった1時間だと割り切って仕事をするかは自分次第です。
③その場での判断を求められる
先週は元気そうだったのに今日訪問すると
何かおかしい・・・
褥瘡ができてる!
など、変化が起こることが当然あります。
そんな時病棟経験や看護師としての経験が
浅いと誰でも不安になります。
しかし、今は便利な時代で先輩に電話で聞けます。写真も送れます。
困った事やわからないことがあった場合に
聞ける関係性を先輩との間に築くと安心です。
④最新の看護について情報があまりはいってこない
病院に比べると勉強会があまりなくて、
強制的に知識を誰かから得るということが少なくなります。
まだまだ看護師としての知識を増やしていきたいという人は
自分で気になることを勉強したり
知識を得るためにセミナーなどに参加したりする必要があります。
!プライベートナースもおすすめ!
プライベートナースというものがあります。
これは自費訪問看護です。
保険での訪問看護は訪問件数が多くなると
慌ただしい印象を与えてしまいますが
こちらは保険での制限がないため
普通の訪問看護では対応できないことも
ゆっくりと時間をかけて関わることができます。
そしてプライベートナースを希望されるかたは
金銭面で裕福な方が多く、
上品な方が多い印象があります。
型にはまらない、
患者さんが望む自由な看護ができるのが魅力です。
勤務時間:9時~18時
仕事内容:衛生管理、服薬管理、通院同行、健康診断、保健だより作成、傷病対応、
行事の救護運営、校内衛生管理、保健関連書類の作成、校医との連携 など
給料:16万~28万
休日:土日祝
①子供がかわいい
子どもの笑顔に囲まれた職場は
子ども好きの人にとってとても癒される職場です。
②夜勤がない、残業がない
保育園の子ども達が家に帰ったら
看護師の仕事は終わりです。
夜勤もないため、
日中起きて、夜は寝るという
生活リズムもつきやすいです。
③土日祝が休み
土日祝が休みで
予定も立てやすいです。
病院勤務だと
なかなか連休が取れなかったりということがありますが
毎週連休があるのはとても嬉しいです。
①収入が低い
残業や夜勤がない分、
手当として得られるお金が減ります。
仕事が終わった後の心理的な心配がなかったり
拘束時間は短いですが、給料も病院勤務よりは下がります。
②看護スキルが向上しない
子どものけがの処置や服薬管理など
簡単なものが多いので
看護師として得た知識をフル活用するという場面も少なく、
看護スキルはほぼ向上しないといっていいでしょう。
ですので、短期間だけ働くのであれば
病院にまた戻ろうと思った時に戻りやすいですが
保育園勤務が長くなると
病院に戻るのはなかなか勇気がいります。
③相談ができない
保育園に看護師が1名という状況が多いので、
何か医療的な的な事を相談しようとしても
相談できる人がいません。
また、看護師の立場から何か発信しようとしても
同じ立場から援護してくれるような人はいません。
保育士さんより高い給与をもらっていて
妬みなどがでたりして
人間関係で悩むこともあります。
勤務時間:9時~17時
仕事内容:病状の経過観察、バイタル、服薬管理、バルーン交換、痰吸引、注射
経管栄養、創処置、清潔援助 など
給料:15~30万
休日:週休2日
①残業、休日出勤がない
②医療処置が少ない
③一人一人と向き合える
①看護師の人数が少ない
看護師の配置数100名に対し9名なので
看護師の数が1フロアに1名という具合に少ないです。
看護業務を誰かに頼らず一人でこなしていかないといけません。
②看護師と介護士の仕事の境界線がわからない
介護の仕事も学ぶことができるというメリットもありますが、
介護の仕事は別に学びたくないという人にとっては
しんどい職場かもしれません。
役割分担がしっかりとできている施設か
入職する前に確認すると良いです。
友人が働いていた介護施設では
介護士さんが
「看護師さんは座ってていいよ~」と言う職場だったので
仕事がとても楽だったそうです。
③夜勤があるところもある
夜勤はだいたい介護士さんが行う施設が多いようですが
中には夜勤がある施設もあるようです。
夜勤がなくてもオンコールがあったりと
日中の仕事が終わったら完全にフリーという状況がない日が
あります。
訪問看護のオンコールより
介護施設のオンコールの方がしんどいと聞いたことがあります。
訪問看護ではある程度経過してくると
家族も慣れてきます。
介護施設でのオンコールでは
かかってくる人は介護士さんで、
介護士さん自身、何か患者さんに起きた時に
責任が自分にくることが怖くて、とりあえず看護師に聞いてみよう!
という流れになることがあるようです。
・・・介護士さんの気持ちもわかります
④看護師が少ないため休みがとりにくい
代わりの看護師さんがいない状況では
病院より休みがとりにくいです。
⑤介護職やケースワーカーなど他の専門職との人間関係が難しい
上手く情報共有などして連携が取れればいいですが、
それぞれの視点があり、
意見がぶつかることもあります。
また、介護職の人は自分の仕事に誇りや自信を持っていても
看護師という職より地位が低いとコンプレックスをもっていたり、
年齢や勤続年数の長さなど
様々な理由が絡み合って
人間関係が上手くいかないケースがあります。
介護職も看護師も立場に上も下もないと思うのですが、
難しい問題です。
上手く人間関係を築いていけることが
介護施設で長く働けるコツであるといえます。
看護技術を衰えさせたくない人は特養がオススメです。
今回は以上です。
次回は看護師の資格で企業で働くをお伝えしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。