【看護師国家試験】覚えておくべき解剖生理学血液まとめ①

国家試験に必要な解剖のポイントとは?

看護師国家試験に向けて
覚えておいた方が良い血液の解剖をまとめてみました。

解剖がしっかり分かっていると、
知らない問題が出ても
自分で考えることができます。
お役に立てると幸いです。

★血液の働き
★血液成分
★血液学検査
★赤血球沈降とCRP

★血液細胞の分類
★赤血球の特徴と寿命
★白血球の特徴

★アルブミンの必要性
★抗原と抗体
★輸血の問題
★止血

スポンサード リンク

★血液の働き

◎O2、CO2、栄養、老廃物の運搬
◎ホルモンなど情報を伝える
◎体温、pH、浸透圧など内部環境の調整
◎生体防御
◎止血

血液の量
・全身の血液量 5L
・体重の1/13(8%)
・全血液量の20%以上が出血するとショックになる
・30%以上が出血すると死亡

★血液成分

血漿 55%
白血球と血小板1%以下
赤血球 44%

→100%
(この比率をヘマトクリットと呼ぶ。男性40~52% 女性33~45%)
貧血検査の指標のひとつです。

※血漿―フィブリノゲンと凝固因子=血清

★血液学検査

◎赤血球に関する項目
赤血球沈降速度  男性2~10㎜/時間 女性3~15㎜/時間
赤血球数(RBC) 男性410~530万/μl 女性380~480万/μl
ヘモグロビン(Hb)男性14~18g/dl 女性12~16g/dl

ヘマトクリット(Ht) 男性40~48% 女性36~42%
網赤血球(Ret) 0.3~1.1%

◎白血球に関する項目
白血球数(WBC) 4000~8500

白血球百分率
桿状核好中球 4~14%
分葉核好中球 41~59%
好酸球   2~4%
好塩基球  0~2%
単球    3~6%
リンパ球  26~40%

血小板(Plt) 15~40万/μl

★赤血球沈降とCRP

赤血球沈降とCRP
→炎症性疾患を調べる検査

赤血球沈降とは・・
抗凝血剤を血液に加える
→管中にいれて垂直に静置すると
赤血球は沈降していきます。
つまり血液が薄い部分と濃い部分に分かれます。

1時間、2時間の間に沈降したmm数をみて
炎症があるかや貧血があるかを調べます。

炎症や、体内の組織が壊れていたり
極度の貧血があれば
薄い部分が多くなります。

炎症の起こった赤血球は塊を作りやすく、
重いです。
この色の薄くなった血液の部分を
測定するのですが、
この長さが長いと

◎赤血球減少性貧血
◎炎症性疾患
◎生体組織の破壊

であることがわかります。

CRPとは・・・?
CRPは【C反応性タンパク】の略です。
もともとは肺炎球菌による炎症が起こったり、
組織が破壊された時にC-多糖体に反応するたんぱくが
現れることからそのように言われていました。

感染症・生体組織の破壊の目安になって
赤血球沈降よりも敏感に反応して数値が上下します。

★血液細胞の分類

血液・・・血漿成分55%、血球成分45%

血液細胞(血球成分45%)
96% 赤血球(酸素運搬) 500万/mm3
3% 白血球(殺菌・免疫) 5000~8500/mm3
1% 血小板(止血) 15万~35万

★赤血球の特徴と寿命

特徴
◎血球成分のほとんどが赤血球
◎核も細胞内小器官ももたない
◎真ん中がへこんだドーナツ状
◎ヘモグロビンを有していてこれが酸素と結合して全身へ運ぶ

直径:7μm
寿命:120日
数:500万/μl

ヘモグロビン濃度:男性14~18g 女性12~16g

赤血球が出来てから死ぬまで
①腎臓は血液中の赤血球が減ると
エリスロポエチンを分泌して
赤血球を作るよう命令

②骨髄の赤芽球の分化が促進
→網状赤血球
→赤血球

③血管で約120日

④脾臓で壊されて
ヘモグロビン→ビリルビン+鉄になる
肝臓でビリルビンは胆汁の材料となって
鉄は肝臓に蓄えられて、
鉄は再度骨髄で利用される

今回は以上です。
次回はこれらをまとめていきます。
★白血球の特徴
★アルブミンの必要性
★抗原と抗体

★輸血の問題
★止血

最後まで読んでいただきありがとうございました。

スポンサード リンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする