ストレス耐性を高めるには運動が効果的?
看護師をしていて、
日勤と夜勤の繰り返しで
休みの日は夕方まで寝て過ごすという方も
いるのではないでしょうか。
たくさん寝たけれど、疲れがとれないなぁという方、
運動がおすすめです。
強いストレスを受け続けると、
コルチゾールというストレスホルモンが分泌されるのをご存知でしたか?
コルチゾールは副腎皮質から分泌される、
ステロイドホルモンともいわれています。
緩やかに慢性的なストレス反応を引き起こします。
コルチゾールが高くなった時の作用は?
◎高血圧
◎血糖値をあげる
◎免疫力を下げる
◎筋肉の分解を促進して脂肪にかえる
◎不眠
◎記憶が悪くなる
◎骨粗鬆症 など
普段はコントロールできてるコルチゾール
人間良くできているので、
このストレスホルモンのコルチゾールが増えすぎると
視床下部の副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンという
もっとコルチゾールを出せ!と刺激する元のところを
抑制してバランスをとっています。
これをネガティブフィードバックと呼びますが
そうやって出過ぎるのをブレーキかけています。
しかし、たくさんのコルチゾールが
脳に届きすぎると、
脳もえぇっ?となって
その調整機能が上手く働かなくなってきます。
ストレスが多い人には運動が効果的?
結論的に言うと、
運動そのものは今までコルチゾールをたくさん出して
疲れている副腎皮質にさらにコルチゾールを作らします。
ですが、運動はその副腎の疲労を癒す効果があると
言われています。
その理由は
◎運動するとリラックス効果で多幸感をもたらすホルモンが分泌される
からです。
ストレスとリラックスは同時に存在することができないので
結果的に今まで酷使していた副腎を休ませることができます。
ハンスセリエによるストレス理論ではストレスを3期に分けています。
①警告反応期
②抵抗期
③疲弊期
①の警告反応期はさらに2つに分かれるんですが、
簡単に言うと、ストレスを受けて身体がショックを受けた状態から、
それに抗うために身体のホルモンなどをたくさん分泌して
ストレスから身体を守ろうとしている時期です。
②の抵抗期はストレスに身体が戦い続けている状態です。
体力にまだ余裕があるので頑張れていますが
じわじわと疲労感を感じたり、記憶力が低下したりしてきます。
③の疲弊期は長かったストレスとの戦いに
疲れ果ててしまって、やる気がなくなったり
身体に様々な症状が現れる時期です。
疲弊期になるとうつに似た症状がでます。
疲弊期に移る前の抵抗期に
ストレスを解消していくことが大切です。
また、普段からのストレス予防をしていくことが
心身の調子を良くします。
運動は30分程度、自然のあるところで
軽い運動は「エンドルフィン」や「セロトニン」などの
幸せホルモンが分泌されます。
自分が心地よいな、気持ちいいなと感じる程度の運動が
ストレス解消には効果的です。
ある調査によると、
脳波をつけて自然の多い公園をウォーキングすると
脳波はリラックスしていることがわかりました。
逆に車の多いところや、
町なかだと、脳波は興奮に近いものになったそうです。
また、強度の強い激しい運動はストレスホルモンを
逆に増やしてしまいます。
ある文献によると、60分以上の運動は
ストレスホルモンを増加させるといわれています。
なので、自分が心地よいと感じる程度の
ウォーキングや軽い有酸素運動が
ストレス解消には効果的です。
ストレスと上手く付き合って
心身の状態を健康に保ちましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。