採血で倒れた!看護師の対応と自分でできる事とは?

採血で失神は迷走神経反射が原因かも?

患者さんが座った状態で採血をした時に、
患者さんが急に青白い顔になって
意識を失って焦った経験ありませんか?
これは迷走神経反射によるものです。

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迷走神経反射とは?

痛みや、精神的なショックをうけたり、
大きなストレスなどが原因で自律神経が乱れて、
脳に十分な血液が送れず、一時的に意識を失います。

よく看護師が「わごった」と言ったりします。
血液が脳に十分送れないということは、
脳に十分な酸素がいきわたらないので
症状がでます。

強いショックや精神的不安
→自律神経乱れる
→血管が拡張、心拍数低下
→血圧低下
→意識消失

という感じで採血時の針を刺される恐怖や、
異物が体内に侵入してくる不安など、
人によって違いますが、
生理現象の一種です。

意識は数秒から数分で戻る一過性のものなので、
後遺症などは生じません。

よく同じ迷走神経反射を起こす時に
強い腹痛を感じた後、冷汗がでて、下痢をしたら
目がちかちかしだして、気分が悪くなって
頭から血の気が引く感じがしたと思ったら
視界が狭まっていって・・・

というようにトイレで排便した時に
迷走神経反射をおこして倒れられる方も多いです。

すこーんと倒れた時に、何かに頭をぶつけてしまったりすると
最悪の場合、生命を脅かすものになってしまうので、
予防が大事になってきます。

患者さんが迷走神経反射を起こした時の看護師の対応は?

①採血をやめる
採血のときに症状が現れたら、まず抜針します。
②横になってもらう
枕をとって横になってもらって枕などで足を挙上します。
症状が軽ければ、本人の楽な姿勢をとってもらいます。
③血圧と脈をはかる
④深呼吸や水分補給を促す

迷走神経反射を予防するには?

睡眠不足や脱水、
ストレスが多い人はなりやすいです。
可能であれば、十分な睡眠をとって挑みましょう。

採血で貧血状態になる人は
ベッドに横になって採血をすると
意識消失する状態にはなりません。

横になって採血を行うと、
迷走神経反射によって血圧が下がっても
重力で血が頭までいきにくいという状況がなくなるので
迷走神経反射による失神は起こりません。

今までの採血で倒れた事がある人、
とても針を刺されることに不安を感じている人などは、
自分から「倒れたことがあるんです」と申告すれば、
倒れられる方が大変なので、
だいたいベッドに横になって採血をしてくれると思います。

もしくは「横になって採血をしてもらっていいですか?」
聞いてみてもいいと思います。

もし看護師のあなたが、採血する時に
この人不安そうだと少しでも感じたら、
今まで採血などで倒れたことはあるかなどを確認し、
可能であればベッドで横になって採血をすると良いです。

だいたいが採血中に起こることが多いですが、
採血の1時間後に起こることもあるので、
水分をたくさんとってゆっくりしてください。

迷走神経反射が起こって、
意識が消失する前に、
気分が悪くなったり、冷汗がでたり、
何かと前兆があります。

それが起こったら無理せずその場で座り込むなど、
意識を失って倒れても大丈夫な安全な姿勢を確保してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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