「大丈夫」は本当に大丈夫?看護師の大丈夫の使い方

大丈夫!は本当に大丈夫?

よく患者さんや、患者さんの家族、職場の後輩など、
「大丈夫ですか?」と声をかけることがあると思います。

看護師をしていると、
「大丈夫ですか?」と聞くことがたくさんあります。
1次救命処置でまず初めに声かけするのが
「聞こえますか?大丈夫ですか?」ですし、
入院している患者さんや家族に「大丈夫ですか?」と聞いたりします。

そう聞くと、ほとんどの人が「大丈夫です」と返ってきたりします。
本当に“大丈夫”なのでしょうか。
たまに患者さん家族で「大丈夫ですか?」と聞くと
「大丈夫じゃないです!」と気持ちを表出できる方もいらっしゃいますが、
やはりほとんどの人が「大丈夫です」と返ってきます。

スポンサード リンク

大丈夫は枕詞で使用せよ!

日本人は特に周りの空気を読んで、
たてまえで大丈夫ではないのに「大丈夫」と
答えてしまうことが多いです。

表情や行動などをみていると
大丈夫ではなさそうだから声をかけますが、
「大丈夫」と答えると、
聞いた側も「そうですか。」と少し安心して
違うことをしたりします。

いやいや、「大丈夫」と答えても
客観的に見て大丈夫ではなさそうと感じる時は、
「大丈夫ですか?」と聞いた後に
具体的に質問をしてみましょう。

例えば、患者さんの家族であれば
「大丈夫ですか?夜眠れていますか?」や、
後輩であれば
「大丈夫?あと何がすること残ってる?」
など、具体的に聞いてあげると困っていることを言ってくれたりします。

よく相手を観察して、
相手の考えていることはわからないにしても、
どんな気持ちか少し想像して
声かけをすると、相手も答えやすくなったりします。

ここで想像と言いましたが、
大事なのは今までの経緯や相手の性格などを考えて、
自分だったらこうしてもらえると楽かなという
イマジネーションを働かせます。

自分の価値観の押し付けではなく、
相手のキャラクターを考えて声かけします。

もし、具体的に声かけを行って、
大丈夫だと自分は思わないけれど、「大丈夫」と返ってきたら、
今はその人の意見を尊重して、
無理に引き出そう、助けようとしないことです。

その時はその人にとってそのタイミングではなかったというだけです。

ただ、明らかに表情や行動が少しおかしいなと思ったら、
プチパニック状態かも知れませんので
その時は状況を整理できる声かけをすると良いと思います。
「まずは落ち着こう。」と声かけをすると
プチパニック状態を少し立ち止まれるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

スポンサード リンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする